WHAT
明和町観光パンフレット作成事業とは?
伊勢神宮に仕えたと言われる「斎王」の御所跡など、豊かな歴史文化観光資源を擁する明和町。
その斎宮跡?文化観光課から「学生の発想で観光パンフレットをつくってほしい」と、古代史を研究する岡田登ゼミに依頼が入りました。
14名のゼミ生が、役場の方々と連携をとりながら現地調査、企画、編集を進め、現在2種類の案でパンフレットの作成を進めています。
STUDENTS Meets!
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伊勢志摩の歴史
文学部国史学科
4年
坂井 晴子
文学部国史学科
4年
川邊 優太
現地で得た情報や感動には説得力がある。
それをパンフレットにぎゅっと詰め込みたい。
現地調査には3回行きました。町役場の人に案内してもらいながら、名所?旧跡を訪問。「斎王が実在したんだ」と、長い歴史の迫力を感じましたね。町をまわって、驚いたり、感心したことがたくさんあった。その感動をそのまま詰め込んで、見る人が自分たちとおなじ体験をしてくれるようなパンフレットにしたい。そんな思いで制作を進めていきました。明和町の歴史がわかるモデルルートを掲載するなど、古代史を学ぶゼミ生ならではの視点も大切にしています。
町の人々からは、ここで生まれ育った誇りや土地への愛着が伝わってきました。観光客にも優しく話しかけてくれる。知れば知るほど、いいところだなと実感。「第二の故郷」ができたようで嬉しくなります。
将来の夢は高校の地理歴史の先生になること。現地で得た情報や感じたことには説得力があると、この活動を通して学びました。だからこそ、教科書の内容だけでなく、自分の体験を伝えていきたい。また、生徒たち自身がいろいろな場所に足を運び、なにかを感じる大切さをも教えていきたいと思うんです。
知る人ぞ知る、古代の歴史が感じられる町。
伊勢神宮を訪れる人にぜひ立ち寄ってほしい。
自然が豊かで、歴史のロマンが漂う。時間がゆっくり流れて、ゆったり過ごせる。それが現地調査で感じた町の魅力でした。観光スポット、古墳?史跡、飲食店や家族で遊べるスポットなど、幅広い場所を訪問して情報収集。その後、それらの情報をどうまとめていくか、一人ひとりのアイデアを出し合いました。
「伊勢神宮を訪れた人が、その所縁のある明和町にも行ってみたいと思えるパンフレットを目指そう」。そんな自分の意見がみんなの賛同を得て、方向性を決めることができたのは、嬉しかったですね。現在、コンパクトに折りたたんで持ち歩けるもの、「斎宮」が出てくる伊勢物語の場面を解説する巻物風のものの2種類の案で作成を進めています。
この活動で、いろいろな人の意見を通して、物事を広くとらえる視点が身についたと思います。また、「この町を盛り上げたい」という地域の方々の思いに触れて、自分も将来は「地元の発展に貢献して、カタチに残る仕事をしてみたい」と考えるように。「あなたがいてよかった」。そんな風に周囲から言われる存在に成長していきたいですね。