企業活動の多国籍化やインターネットの技術革新が進み、外国人観光客が急増している現代社会では、語学力はもちろん、国際的な教養と専門的な情報処理能力を兼ね備えたグローバル人材が求められています。その一方で少子高齢化や若者流出が進む地方社会では、コミュニティの維持、教育の充実、都市や海外への情報発信などの課題に早急に取り組まなければなりません。コミュニケーション学科では、「英語コミュニケーション」、「英語教育」、「心理学」、「情報」の4コースにおける専門的?実践的な学びを通じて、このような社会的要請にこたえ活躍できる力を身につけます。
学科概要コミュニケーション学科
グローバルに活躍し、地域社会に貢献できる実力を身につけます。
NEWS
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学科概要
コミュニケーション学科で学ぶこと
「英語コミュニケーション」、「英語教育コース(中高教員)」「心理学」、「情報」の4コースでの学びを通じて、グローバル社会で活躍し、地域社会の課題解決に貢献できる実践力を養います。教員免許状(中高英語?国語?社会、小学校)はもちろん、心理学や情報関連の資格を取得することができます。
4つの専門コース
グローバル化、地域の持続的発展、対人関係のトラブル増加といった現代社会が直面する課題に対応できる力を英語、心理学、情報の専門的な学びを通じて身につけます。
実践的な英語力の養成
ステップ?バイ?ステップの海外留学プランやeラーニングを活用して実践的な英語運用能力を身につけ、TOEICや英検などの資格試験にも積極的にチャレンジします。
英語教育コース(中高教員)においては英語力を培うとともに英語の教え方についても実践的に学びます。
日常生活に直結した心理学の学習
心の健康、心の発達、動機づけ、人間関係といった身近な心理学的テーマについて学ぶだけでなく、実験、調査、検査といった心理測定の技能も身につけます。
情報?データリテラシー力を磨き上げる
情報の収集、分析、加工、発信について系統的に学び、実際にホームページやプログラム等の制作を通じて、実践的なスキルを身につける。
教員一覧
ゼミナール(演習)
英語教育ゼミ
豊住 誠 教授
基本テーマ
英語の教え方や教材のあり方について研究します。
小学校?中学校?高等学校における英語教育のあり方について研究します。英語を習得するとはどういうことなのか、どのように教えたら効果的なのかといったテーマについて、海外の英語文献をもとに考察し、文献の講読と担当者による発表、それについての議論という形で進めます。学校教員をめざす人だけでなく、英語に興味のある人、英語の力をつけたいと思う人、それらを生かした職に就きたいと考えている人を対象とします。英語がしっかり読めるようになると、目の前の世界がさらに大きく拡がります。
情報?メディア?異文化研究ゼミ
張 磊 教授
基本テーマ
高度な情報処理技能を身につけ、異文化理解を探求します。
ゼミでは現代社会で活躍するために不可欠な知識と技能を習得します。また、日本と近隣諸外国の生活様式や文化を比較することによって、グローバリゼイションにともなう諸問題について考察します。最新の情報機器を駆使して情報の収集、加工、蓄積、発信を行うための技能を身につけ、ITパスポートやマイクロソフト?オフィス?スペシャリストなどの資格取得にも対応します。さらに留学生との議論を通じて自国と相手国に対する理解を深めることもゼミ活動の目的となります。
行動心理学ゼミ
芳賀 康朗 教授
基本テーマ
日常生活におけるコミュニケーション行動について研究します。
コミュニケーション場面では、言語情報はもちろん、ジェスチャー、表情、視線などの非言語情報が大きな役割を果たします。また、情動伝染、共感、同情といった無自覚的な心的作用はコミュニケーションや他者理解を促進します。このゼミでは、心理学や人間行動学の観点から人間のコミュニケーション行動の特徴について研究します。さらに、心理学の基本的な測定方法である実験や調査を計画?実施する力、データを分析してわかりやすくプレゼンテーションする力も身につけます。
英語力向上ゼミ
川村 一代 准教授
基本テーマ
英語コミュニケーションに必要な5つの力を鍛えます。
英語を聞く力、やり取りする力、発表する力、読む力、書く力の4技能5領域の向上を目的とします。3年次のゼミでは、英文を読んでその内容を要約し発表する「1分間サマリー&スピーチ」を行いながら英語の実践力を育成します。
音楽?健康臨床心理学ゼミ
栗野 理恵子 准教授
基本テーマ
こころの健康を維持するために心理学ができることについて考えます。
このゼミでは、心理予防教育としての受容的音楽療法について研究します。音楽聴取がもたらす心理?生理的反応を測定し、その特徴を解明することで、心の健康増進やストレス低減につながる効果的な音楽聴取法について考えます。また、音楽聴取の継続効果を検証することで、心理予防教育としての活動可能性についても検討していきます。
臨床心理学ゼミ
髙沢 佳司 准教授
基本テーマ
ストレス反応の発生メカニズムと対処方法について学びます。
臨床心理学は様々な心理的不適応状態を理解し、緩和する手段について探求する学問です。このゼミでは、ストレス反応を軽減する心理療法、認知的再評価の方略、リラクセーションの方法について研究します。また、心理的な適応?不適応の状態と関連の深いパーソナリティ要因やそれらを測定する心理検査についても同時に学びます。仮説に基づいて論を展開しデータで実証する論理実証主義の考え方に沿って、臨床心理学的研究を進めます。
ことばと文化ゼミ
玉田 貴裕 准教授
基本テーマ
言葉や文化の研究を通じて問題発見?問題解決力を養います。
グローバル社会で活躍するためには、ことばの仕組みや用法を理解することはもちろん、それを話す人々の考え方や文化についても知らなければなりません。このゼミでは、英語の読解力を向上させるとともに、文化の理解も深めていくことをめざします。さらに、言葉や文化の研究を通じて、社会人に必要な問題発見能力と問題解決能力を培っていきます。
社会心理学ゼミ
中山 真 准教授
基本テーマ
対人関係や集団における人の心理と行動について学びます。
社会心理学は、対人場面や組織?集団などの「社会」における人の心理?行動の特徴を明らかにする学問です。このゼミでは、日常生活で体験する対人関係(友人関係、恋愛関係、家族関係など)における人の心理や行動の特徴、集団や文化が個人に与える影響などについて研究します。身近な出来事を研究テーマにする面白さを感じながら、物事を冷静にきちんと考えて判断する“クリティカル?シンキング”を身につけることを目指します。
人文地理学ゼミ
栗林 梓 助教
基本テーマ
人文地理学とデータサイエンスを軸に人生と地域の関わりについて研究します。
皆さんが生まれ育った地域はどのような地域だったでしょうか。私たちの人生は、進学や就職、観光などその時々に特定の地域と交差しています。このゼミでは地理情報システム(GIS)と呼ばれる技術やフィールドワークを通じて、人生と地域の関わりについて研究します。また、各種データをどのように収集?分析し、そこから何を知ることができるのか、というデータの根幹についても学びます。人々や地域と向き合う術を学び、一緒に未知へと踏み出しましょう。
学科Topics
学びのフィールドは教室だけではありません。
Topic1フィールドワーク
ゼミによっては、それぞれの研究内容に合わせてフィールドワークを行います。
豊住?川村?玉田ゼミ
国際都市を訪れ、多文化、多言語が混在する社会生活の実態を体験してきました。また現地の人々と英語でコミュニケーションを図り、自分の英語力を確認し、今後の学習の課題を探求しました。
張ゼミ
インドネシアを訪れ、ソロ市街地にあるマンヌグラン王宮やスクー寺院、ジョグジャカルタ市のクラトン王宮やブリンハルジョ市場を見学して異文化を体験するとともに、観光施設の通信環境や交通環境について日本と比較?考察しました。
芳賀?髙沢?中山?栗野ゼミ
宮城県の仙台市、塩竈市、松島町、石巻市、東松島市を訪れ、東日本大震災の遺構をめぐり、復興のための観光資源となる施設やスポットを見学しました。また、災害後の支援に必要な取り組みについても考察する機会となりました。
Topic2心理系エキスパート?プログラム
心理学の最小限の標準的基礎学力と技能を修得していることを認定する「認定心理士」の資格に加え、国家資格の「公認心理師※」取得に必要な学部プログラムを用意。医療?教育?福祉分野など多彩な職場での活躍が期待できます。
(※公認心理師の受験資格を得るには、学部卒業後に他大学大学院での科目履修もしくは2年以上の実務経験が必要となります)
Topic3語学研修?セメスター留学
カナダのヨーク大学に3週間滞在し、本場の英語を学びながら現地の学生たちと異文化交流を体験する「ヨーク大学夏季語学研修」、大自然の国ニュージーランドにあるワイカト大学で、ホームステイをしながら英語を学ぶ「ワイカト大学春季語学研修」、フィリピンとマレーシアの語学専門学校やアジア?パシフィック大学などで1か月間集中的に英語を習得するアジア圏での語学研修など、目的や日程に合わせて選べる多彩なプログラムがあります。
セメスター留学では、秋セメスターの期間、英語教育に定評のあるヨーク大学やワイカト大学で学び、英語の運用能力を総合的に高めます。本学共通科目の単位として認定されます。
Topic4高校生英語スピーチコンテスト
全国の高校生が、日頃の英語力とプレゼンテーション力を競うスピーチコンテストを毎年開催しています。