- 3 -御手洗場御手洗場参集殿参集殿内宮斎館内宮斎館皇大神宮(内宮)授与所皇大神宮(内宮)授与所皇大神宮神楽殿皇大神宮神楽殿四至神四至神御廐御廐滝祭神滝祭神神主?度わた会らい(久志本)常つね彰あきらは『斎さい居きょ通つう』に「此神五十鈴川ノ急流ニ祭ル故ニ滝祭神ト称ス」と神名の由来を記しています。 瀧祭神は皇大神宮の所管社ですが、別宮に準じた祭典が行われています。例えば、神かん嘗なめ祭さいや月次祭の由ゆ貴きの大おお御み饌けでは第一別宮である荒祭宮に次いで祭祀が営まれます。そして荒祭宮以外の5つの別宮と同じ神饌が献られ、祝詞も祢宜が奏上します。さらには『皇太神宮儀式帳』によれば、神嘗祭で懸カケ税チカラ(玉垣に懸けて神に捧げる初穂の束)を奉る対象であり、滝祭物もの忌いみ(神事の重役を担う幼よう童どう)が置かれていたとあります。このようなことから江戸時代の内宮禰宜?荒木田守もり夏なつは『神位記』(『伊勢参宮名所図絵』所引)に「瀧祭は荒祭に相並び、崇秘の別宮にて、神位も荒祭宮につげり。然れども御宮なき故、別宮には不入もあり」と記しています。 内宮参拝の折、御み手た洗ら場しで手と口を清め、瀧祭神へ足を運んでみてください。そして悠久の流れに思いを馳せ、水の恵みに感謝を捧げてはいかがでしょうか。(朝倉 正樹 ASAKURA Masaki)■アクセス宇治橋から徒歩5分。外宮?宇治山田駅から内宮まで車?バスで10分。■周辺の見どころ?宇治神社…内宮駐車場から徒歩すぐ。主祭神は大山祇神。境内には「足神さん」と親称される社が鎮座。?飛び石…川の間を横切って対岸に渡れるように配置された石。内宮駐車場から県道を南に徒歩10分。左手に見える「とび石」と彫られた石標から坂道を下る。瀧祭神の御門と御垣瀧祭神の参道飛び石
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