伊勢志摩百物語~名木?奇樹を訪ねる~
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- 20 - 古事記や日本書紀の中で、天あま照てらす大おお御み神かみがお隠れなられた場所として知られている磯部町恵利原の「天の岩戸」。 その近くにオオシマザクラは悠然と佇んでいます。家や建たての茶屋跡のすぐ隣で雄大に葉を生い茂らせる様子には、ただその生命力に圧倒されます。樹齢は350年以上とされており、ここまで大きく成長することは稀であることから、平成11年12月に磯部町文化財天然記念物指定を受けています。 天岩戸伝説の舞台となった「天の岩戸」は、環境省選定の名水百選の場所としても有名です。汚れたことがないとされるその清き水は、天照大御神の清き心を表しているようにも感じられます。その美しい水の中では、サワガニをはじめとするきれいな水にしか生息することの出来ない水質階級一級指標の生き物が生息しています。また「天の岩戸」は風穴があり風が吹き抜けていて、さながら天然の扇風機のようで、神宮林の木々の神々しさも神様の恩恵あずかるオオシマザクラ。神代の出来事をオオシマザクラが語りかけます。10.恵利原のオオシマザクラ (志摩市磯部町)オオシマザクラの白い花びら
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